スパイアニメ「ジョーカー・ゲーム」はいいぞという話
しきちゃん主催のアドベントカレンダー#おたく楽しいへのエントリー記事です。
今回のおたく楽しいは、昨年放映されていたスパイアニメ「ジョーカー・ゲーム」の魅力を、プレゼン下手な私なりにお伝えしたいと思います。
なるべく簡潔にまとめるので、何卒、ジョーカー・ゲームをよろしくお願いします!!!!!!!
【ジョーカー・ゲームとは?】
2016年4~6月に放送されていた、大日本帝国陸軍所属のスパイたちを題材にしたアニメです。
原作は柳広司先生による同名の小説で、2017年現在全4巻が刊行されています。
全12話なので観やすい長さ、そして何よりもスーツを着たいい声のイケメン達が淡々と活躍するかっこよさを個人的に推したい。
スパイ、スーツ、イケメンと聞いてちょっとでも気になった方は是非、このPV第2弾と第4弾を見てください。あわせて3分です。
めっちゃ面白そうじゃないですか?めっちゃ面白いです。
内容としてはとても硬派、監督が「仕事から疲れて帰ってきて、お酒でも飲みながら淡々と見られるアニメが作りたかった」と言うように、アクションよりも会話劇がメインとなっています。
アニメ本編は硬派なんですけど、公式のドラマCDで狂った現パロを突然ぶっこんできたり、中身が丸わかりのスケスケの包装で配送されてくる等身大スタンディが発売されていたりと、お茶目な一面も持つ作品です。
ここからあらすじや見所をまとめていくので、是非お付き合いください!!!!!
【どんな話?】
昭和初期(1937~1941年)を舞台に、大日本帝国陸軍内に設立された諜報機関、通称「D機関」が世界各地でスパイ活動をするお話です。
メインキャラは10人。
●三好(cv.下野紘)
D機関員。気取ったところがあるナルシスト。自身が有能なだけに他人には上から目線で接する仕切り役。
●神永(cv.木村良平)
D機関員。やんちゃなプレイボーイ。お調子者だがプライドは高く、口に出したことは必ずやり遂げる。
D機関員。寡黙で滅多に笑うことがない。誠実そうだがどこか頑なで、うちに何かを抱え込んでいる様子。
●甘利(cv.森川智之)
D機関員。性格も社交的で面倒見がよく、兄貴分的な存在。自由人の気質を持ち、細かいことにこだわらない。
●波多野(cv.梶裕貴)
D機関員。いちばん小柄。愛嬌がある一方でプライドは高く、小生意気な性格をしている。機敏で体術の達人。
●実井(cv.福山潤)
D機関員。中性的で物腰は柔らかいが、敵対する相手に対しては時にサディスティックな冷酷さを見せる。
●福本(cv.中井和哉)
D機関員。いちばん背が高い。天然。寡黙で感情をあまり外に出さない。料理好きらしく、割烹着を着て台所に立っている姿が見られる。
●田崎(cv.櫻井孝弘)
D機関員。人当たりがよく、知的な雰囲気を持つ好青年。落ち着いているので実年齢より上に見られやすい。考え事をする時に手近な物で無意識に手品をするクセがある。
●結城中佐(cv.堀内賢雄)
D機関の設立者。自身もかつて優秀なスパイとして暗躍していたスパイマスター。とてもダンディでかっこいい。
●佐久間中尉(cv.関智一)
大日本帝国陸軍の中尉。陸軍本部との連絡役としてD機関を査察している。真面目で実直な人柄。
【見所① スパイの生き様】
この作品の見所、それはなんと言ってもスパイたちの生き様。
さきほど紹介した8人のD機関員たちは、過酷な選抜試験を経て選ばれたとても優秀な若者たちです。エリート軍人佐久間中尉も驚きの化け物度。
原作の佐久間中尉曰く『受験者は東京や京都の帝大、早稲田、慶應といった一般の大学を出た者たちで占められているようだった。彼らは皆、一様に育ちの良い、苦労知らずの青年ばかりに見えた。帝大教授や大将、大臣クラスの子息で、外国の大学に留学していた者たちが混ざっていたという噂も耳にした。』とのことなので、機関員の彼らもこのどれかに該当しているんでしょうね。
経歴、年齢などは一切不明の極秘事項。お互いの本名も知らず、知っているのは偽名のみ。問われれば、D機関が用意した偽の経歴を答えあう。
ええ…なにそれかっこいい…。
神々の遊びかよ。ちょっと、こんな優秀でイケてるメンズどこに隠れてたの。絶対に普段は自分の力を抑えて凡庸に紛れて生きてきたでしょ。能ある鷹は爪を隠す戦法でしょ。おたくはそういうのに弱いから勘弁してほしい。
説明の通りみんな優秀なので淡々と任務をこなすんですよね。弱音とか一切吐かないし、なんなら「次はもっと骨のある任務をお願いします」とか言う。
だけどね、EDの歌詞が教えてくれるんですよ…スパイとして自分だけを信じて生きていかなければならない彼らの孤独や葛藤を…。おたくはそういうのに弱いから勘弁してほしい。めちゃめちゃプライドが高い人が不意に見せた弱さに弱い。微笑みの爆弾かよ。
全話通してD機関員はもちろん他国のスパイの生き方が描かれている作品ですが、特に作品の肝だなあと思うのが1話、2話、11話、12話。
1話、2話は機関員たちと軍人である佐久間中尉の生き方の対比がされています。言わば、スパイとなったD機関員達がこれからいかに孤独で過酷な道に進まなければいけないのか、真逆の生き方をしている佐久間中尉を通して視聴者に教えてくれるお話です。
そして11話、12話も究極の対比だと思います。こっちは本当…もう…。見て下さい。
【見所② 豪華なキャスト陣】
メインキャストを確認して、豪華~!?ってなりませんでした?私も最初の入りは「なんかこのアニメめちゃ声優豪華じゃない?!話も面白そうだし録画しとこう」でした。
監督があまり声優さんに詳しくなく、サンプルボイスを聞いて「このキャラにはこの声が合う」と決めていった結果、図らずも豪華な声優陣になってしまった話がとても好きです。
そしてゲストキャラも名立たる声優さん達ばかり。玄田哲章さん、藤原啓治さん、大塚芳忠さんなどなど。7話に至っては一言の叫びのためだけに小西克幸さんを起用してます。
【見所③ スタッフのこだわり】
制作を担当しているのはProduction I.G。安心と安定の美麗作画です。
その作画の綺麗さは勿論、昭和初期という時代に沿った画面のつくりがとても素晴らしいんです。淡々とした会話劇がメインの作品では、激しい画面転調がない分、画面のつくりが甘ければ視聴者はその粗さに気付いてしまいますよね。
全っ然気にならない。ひたすら綺麗。背景から小物まで何から何まで綺麗。
昭和初期の街並み、色彩、演出、何から何までこだわっているのが伝わってきます。
特典ブックレットや設定資料集を読むと建物や服装はもちろん、細かな小物までスタッフの方々のこだわり、作品への熱意がこれでもかと伝わってきてその全てを伝えたいくらいなんですが、長くなってしまうので特に好きな場面だけ…。
1話で、D機関員と佐久間中尉が煙草を吸いながらポーカーをするシーンがあります。
深夜の食堂、明かりは白熱灯のみ。現代の照明と違って室内は煌々と明るいわけではなく、光が届き切らない部屋の隅は薄っすらと暗い。吸われている煙草の量に比例して、部屋の中には煙がたゆたい、白く線が見えるほど滞留している。その煙が背景をにじませて色の暖かみを浮かび上がらせる…。要するにハチャメチャにお洒落でかっこいいシーンなんです。
解説を読むまで全く気付かなかったんですが、あの綺麗にたゆたってる煙はCGではなく美術さんの作画を動画で動かしているだけなんですよ…そしてこれも解説を読むまで全く気付かなかったんですが、トランプとチップは作画ではなくCGで処理されているんですよ…。ウソ…あんなに自然にCGって作画と一体化して動くの?本当?本当にトラ…
ダメだダメだ~~~!!!!私のド下手な文章じゃ全然伝わらねえ!!!
実際見て下さい。お願いします。
スタッフの方々のこだわりが随所に散りばめられているのもこの作品の魅力です。圧倒的感謝。
【流行りの2.5次元舞台化もされているんですよ】
発表当時はジョカゲを舞台化ってどうするの?!と驚きましたが実際見てみて、感謝しかありませんでした。 ファンに夢を持たせてくれるような終わり方、これもひとつのジョーカー・ゲーム。そしてみんな顔が良い。
衣装のこだわりも凄いんだこれが…。ひとりひとりシャツの襟の柄とかネクタイの柄とか違っていてとてもおしゃれです。福本は割烹着も着ます。
来年の6月に続編が決まっているのでこちらもオススメです。原作のどのお話が舞台化されるか今からドキドキだぞ、絶対に見に行くからな。
【様子のおかしいドラマCD】
ドラマCDって、アニメ本編では描き切れなかったこぼれ話的なものを音声にしますよね。ジョカゲも例に漏れず、第3話の前日譚が音声化されています。
その後にまたドラマCDを出すよ~と言われたら、おお!次はどの話の前日譚かな?ってなりますよね、流れ的に。
最終話放送後でしんみりしているファンに公式が用意してくれたのは、突然の現代パロディーオールキャラギャグでした。
公式からの強めのお薬だ~~!!(錯乱)
警察官パロディー。メイドカフェに潜入したりドルオタになったり運動会に参加したり…。本編では連絡手段に伝書鳩を使っていたスパイたちも、LINEを使います。
警察官ならまだわかる気がしたけど、中学生か~~~~(IQ2)
10ヶ月後、帰ってきた。修学旅行にも行くし枕投げもするぞ!
推しが動物になるCDなんて初めて聞いたわ。
当初は「なんで現パロ?なんでギャグ?」という気持ちが強かったんですけど、普通にこれはこれで面白いし中毒性がやばくて無限に聞いてしまうので考えるのをやめました。
頭を使う本編と頭を使わなくていいドラマCD、交互にキメると脳に良さそう(適当)なのでおすすめですし、何よりドラマCDをキメた後に本編を見るとキャラのかっこよさが半端なく際立ちます。
そして、真面目な本編を作りながらこのドラマCDたちを企画していたスタッフさん…なんであの本編を作りながらこれを作ろうって思いつくの?反動かな?圧倒的感謝。
キャストコメントで声優さん達も戸惑ってるので余計にじわじわきます。
【そして等身大スタンディ】
音声的なものや平面的なものだけでなく立体的なグッズも欲しがってしまうのがおたくというもの。ねんどろいどとかスケールフィギュアとか並べて飾りてえ~~~~!
そんなおたく達に公式が用意してくれたのは、等身大スタンディでした。
※I.Gストア ジョカゲフェアでの実物展示写真。他にも8人いる。
お値段なんと税+送料込みで22,020円!しかも受注生産だから、注文すれば必ず推しが手に入る。
2万ちょい払えば等身大の推しがお家にやって来るなんて、良い時代になったもんだ…。
最初にツイッターで発表された時は驚きすぎて爆笑してたんですが、いざ実物が並んでいるところを見ると「2万は安すぎる」と思ってしまいました。2万は安すぎる。(二度言う)
置き場に困ってしまうので結局購入は断念しましたが、最近ついに発売となり、まさかのスケスケプチプチ梱包で配送されてきた顔面丸出しの推しに社会的に殺されかけたものの、家に推しがいる幸せを謳歌している方達をツイッターで拝見して、やっぱり買えば良かったかな~と少し後悔しています。
攻めの姿勢を見せてくるジョカゲ公式、好きです。
【最後に】
結局長くなってしまいましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。この記事が視聴のきっかけになったら幸いでございます。
そして…
なんと!年明けに AT‐Xで一挙放送、MBSで再放送が決定しております。放送対象地域でまだ見てない方、是非この機会にジョカゲを楽しんで下さい!
AT‐X:2018年1月5日(金)10:00~15:00(一挙放送)
MBS:2018年1月13日(土)27:08~
ジョカゲはいいぞ!
※公式サイトのキャラクター紹介にはネタバレが溢れているので視聴後の閲覧をオススメします。
※公式サイトにチーフリサーチャーの白土さんによる各話解説が掲載されているので、本編視聴後はそちらの閲覧もオススメです。